【テンプレ有】事業計画書の項目や書き方、学び方まで1記事で説明!

Contents

事業計画書(じぎょうけいかくしょ)とは事業の構想やアイディアを現実的な戦略・計画へ落とし込んだもの。市場のニーズや規模、資金の状況なども踏まえて、事業の全体像が把握できるようにまとめたもの。

本記事では事業計画書について説明していきます。これさえ読めば、基本的なことを全て理解してもらえるように以下の構成で説明していきます。

  • 事業計画書とは
  • 事業計画書に書くべき項目
  • 事業計画書の作成手順
  • 事業計画書テンプレートと使い方
  • 事業計画書のよくある質問
  • 事業計画書の書き方を学ぶ方法

事業計画書とは

まず事業計画書とはどんなものかについて、以下の3つのトピックで説明していきます。

  • 事業計画書を読むと理解できること
  • 事業計画書の利用目的
  • 事業計画書に求められること

事業計画書を読むと理解できること

事業計画書を読むことで以下の6つのことが分かります。

  • 経営陣の考え方
  • 事業の将来性
  • 事業の全体像
  • 事業の戦略
  • 事業の収益性
  • 事業の実行計画
  • 経営陣の考え方

事業計画書を読むことで、経営陣がどういう人で、この事業をどんなふうに捉えているか、将来的に何をしているのか、といったことが分かります。

経営者の経歴や会社のビジョンなどと事業の方向性が書かれているため将来的な展望とその中での本事業の位置づけや、それをどういったメンバーで進めていくのかといったことが分かります。

事業の将来性

事業計画書を読むと、この事業にどんなニーズがあり、今後市場やテクノロジーのどんな成長が見込めるかが分かるので、事業の将来性が分かります。

特にベンチャーキャピタルなどはこの成長性や将来性に対して投資を行います。

事業の全体像

事業計画書を読むと、事業の全体像が分かります。全体像というのは、サービスや製品の開発の方法と販売の方法それぞれのことと、開発と販売の連携なども把握することが出来ます。

これによりどういった方々との連携が必要か、や流れの順序が分かります。

事業の戦略

事業計画書を読むことで事業の戦略が分かります。事業の戦略とは事業をどんなふうに進めていくか、そしてなぜその方法なのかを説明したものです。

この戦略を元に以下の財務や計画への落とし込みをしていきます。また、新規事業では数値の信憑性が低い場合もあるので、より戦略を重んじる場合もあります。

事業の収益性

投資を受けるための事業計画書においては、収益性が最重要項目となります。この事業は儲かるのか?に対する解答がしっかりしていないと投資の場合には難しいでしょう。

事業の実行計画

事業計画書を読むことで、具体的に誰がいつどこまでやるかが明らかになります。同時に事業の方向性や戦略も把握できることから、社員が何をすればよいかを理解するのに役立ちます。

事業計画書の利用目的

次に事業計画書を誰向けにどんな目的で使用するかについて説明していきます。事業計画書の利用目的は大きく以下の4つとなります。

  1. 経営の可視化
  2. マネジメントツール
  3. 投資向け資料
  4. 取引先向け資料

1.経営の可視化

事業計画書の利用目的1つ目は「経営者、経営幹部が経営をしていくためのツール」です。頭の中にあるアイディアを形に落とし込む場合にも有効ですし、経営陣での認識のずれを無くすためにも使われます。

文章や図、数字に落とし込むことで今まで気づかなかった非現実的な部分などが見える化されるため経営陣の可視化ツールとして使用されまます。

2.マネジメントツール

事業計画書の利用目的二つ目は「社員が仕事をしていく上での方針・指針を示すためのツール」です。

事業の方向性や収益性と、それらを実現するための戦略、誰がいつまでに行うかの実行計画を記載することで、社員が「自分たちは何を目指していて、いつまでに何をすべきなのか」ということが理解できます。

実際には事業計画書を元にレポートやKPIの管理などをしていくことになりと思いますが、その大本の考え方は事業計画書に記載して常に振り返れるようにしておきましょう。

3.投資向け資料

事業計画書の利用目的3つ目は「銀行などが出資する価値があるかを判断するための資料」」です。

事業計画書によりその事業が儲かるのか、投資したらどれくらいのリターンが得られそうかが分かるため、投資をお願いする場合には事業計画書は必ずといっていいほど利用されます。

4.取引先向け資料

事業計画書の利用目的の最後、4つ目は「取引先が自社との取引を検討するためのツール」です。

すでに出来上がったセールスツールや既存顧客がおられる場合には事業について説明する必要がないこともあるかもしれませんが、新規事業の場合には事業計画書の内容をかいつまんで説明することで今後の成長を見込んでの取引の決定がなされる場合もあります。

事業計画書に求められること

本章の最後に事業計画書を書く際に求められることをご説明します。事業計画書を書く場合には以下の3つに注意しましょう。

  • 事業の収益性が高いと明確に説明が出来ること
  • 事業の実現性が高いと明確に説明できること
  • 今後の進め方が明確であること

次章から項目や書き方の説明をしますので、この3つのポイントを頭に置きながら読み進めてみてください。それでは3つのポイントを説明していきます。

事業の収益性が高いと明確に説明が出来ること

事業計画書を書く際は、事業の収益性が高いことを明確に説明できるようにしましょう。

先ほどご説明したように投資家に向けた資料では必須となりますし、一緒に事業を進めていくメンバーも将来性が低い事業だとモチベーションの低下を招きます。

「この事業はなぜ儲かるのか?」を簡潔に説明できるようにしましょう。

事業の実現性が高いと明確に説明できること

収益性の証明が出来たら、次は実現性が高いことを明確に説明できるようにしましょう。

いくら儲かる事業だとしても立上げが不可能だとメンバーが思ってしまうと思うように進みません。

方法が明確であり、かつ実行可能であることが求められます。

今後の進め方が明確であること

最後に進め方が明確である必要があります。

「誰が・いつまでに・何をするか」を具体的なタスクとして何をすべきかを説明できるようにしましょう。

事業計画書で答えるべき7つの問い|事業計画書の構成

本章では事業計画書の構成を説明します。構成は大きく3つからなります。

  • 序章(自己紹介):あなたが何者か
  • 戦略(事業の説明):何の事業をするか
  • 計画(数値やタスクへの落とし込み):具体化するとどうなるか

それらを図にすると以下のようになります。

このように事業計画書は7つの質問の答えが記載されている必要があります。

  • WHO:誰が事業を行うか?(プロフィール)
  • FOR:何のために事業を行うか?(本事業の意義・将来性)
  • WHAT:何の事業を行うか?(事業コンセプト)
  • WHY:なぜその事業が売れるのか?(市場分析)
  • HOW:どうやって売るのか?(事業戦略)
  • HOW MUCH:いくら儲かるのか?(資金計画)
  • WHEN:誰がいつまでに何をするのか?(実行計画)

順にご説明していきます。

WHO:誰が事業を行うか?(プロフィール)

まずは自己紹介をします。あなたが何者かや会社が何をしているのかを説明します。

ここで読み手や聞き手に分かってもらいたいことは以下の3点です。

  • あなた方の経歴・経験ならこの事業が成功しそう
  • 将来的にどんなことを目指しているのか(それはなぜか)
  • 今はどんな状況か

可能な限り具体的に、根拠となるものを記載するようにしましょう。

FOR:何のために事業を行うか?(本事業の意義・将来性)

次にこの事業の意義・目的について説明します。

「なぜ」「あなたが」「この」事業を行うべきなのか。この事業を行うことによって「どんな将来性」があるのかを説明します。

こうすることによって、まずそもそもこの事業へ挑戦することに対する意義を説明します。

もちろん事業の中身の部分がずさんだと問題ありますが、成功が確約されていない中での事業の意義・将来性は社内のモチベーションや投資家からの期待値に繋がります。

WHAT:何の事業を行うか?(事業コンセプト)

次に事業について説明します。エレベーターピッチのように「それはどんな事業ですか?」と聞かれた時に1分以内に明快に答えられるようにしておかなければなりません。

例えば、「誰に対して」「どこで」「いつ」「どのように」「何をするのか」など、5W1Hのフレームワークなどで説明できると分かりやすいです。

WHY:なぜその事業が売れるのか?(市場分析)

そして次にその事業に対する市場性を説明します。

ここで伝えるべきことは「お客様にニーズがあること」です。

市場の定義、市場規模、市場の推移などから今後も含めてニーズがあることを説明します。

コツとしては数値などの根拠が明確であることと、一度で分かる内容であることです。

根拠を正しく説明しようとするとどうしても情報量が増えてしまいますが、それでは読み手は理解するのが難しくなってしまいます。

そこでロジカルにニーズを説明できるようにしたうえで際立たせたい部分以外は省いて、一目で分かるようにする必要があります。

グラフや表の分かりやすい書き方はこちらの本がおススメです。元ソフトバンクの方が書いたプレゼン資料用の本です。大胆に情報を削る部分などが参考になりました。

社内プレゼンの資料作成術(ダイアモンド社)

HOW:どうやって売るのか?(事業戦略)

ニーズまで説明出来たら次は、方法について説明します。

商材をどのように作る、仕入れて、お客様へどういう方法で届けるかを説明します。

こちらもビジネスモデルやバリューチェーン、マーケティングミックスなどフレームワークがたくさんありますが、ただフレームワークを説明するのではなく、かみ砕いて簡潔に説明できるようにしておきましょう。

HOW MUCH:いくら儲かるのか?(資金計画)

WHAT・WHY・HOWが説明出来たら、次に数値への落とし込みを行います。

具体的に言うとお金の話です。

いつまでにいくら儲かるのか、そのための初期投資はいくらになるのか、ランニングコストはいくらになるのかなどを説明します。

もちろん予測しきれない部分はあると思いますが、可能な限り詳細に検討しておくとよいです。なぜその数字になるのかを言葉にしておくことで、もしその仮説がずれていた場合に修正が出来ます。

WHEN:誰がいつまでに何をするのか?(実行計画)

そして最後に「現在」から「事業の安定的な収益化」までどういったスケジュールで動いていくのかを説明します。

具体的に「誰が」「いつまでに」「何をする」のかが定義されていれば、迷わず進むことが出来るので素早く立上が出来ます。

基本的に時間がかかればかかるほどランニングのコストが増えていくので、立上げ前にある程度固まっていたほうが良いです。

まとめ

最後に本章でご説明した7つについて表にまとめます。

事業計画書に記載すべき7つのこと問い目指すべき状態
WHO:プロフィール誰が事業を行うか?あなたや会社が何者で何をしているかを説明できる
FOR:本事業の意義・将来性何のために事業を行うか?なぜあなたがこの事業を行うべきなのかを簡潔に説明できる
WHAT:事業コンセプト何の事業を行うか?「それはどんな事業ですか?」と聞かれた時に1分以内に答えられる
WHY:市場分析なぜその事業が売れるのか?市場ニーズを根拠とともに簡潔に説明できる
HOW:事業戦略どうやって売るのか?開発や販売の流れを1分以内で説明できる
HOW MUCH:資金計画いくら儲かるのか?売上とコストを理由付きで説明できる
WHEN:実行計画誰がいつまでに何をするのか?「誰が」「いつまでに」「何をする」のかが定義されている

次章では本章の7つに対してさらにブレークダウンした小項目についてご説明していきます。

つい小項目の統一感が無くなってしまい、伝えたいことがぶれてしまいがちですが、あくまでそれらは本章の7つの問いに答えるためのものであるということを忘れないようにしてください。

事業計画書に書くべき項目

本章では前章の7つの質問をさらにブレークダウンした書くべき項目の例を説明していきます。図のような7つのカテゴリで書き進めていきます。

事業計画書に書くべき7つのカテゴリ

  • プロフィール(経営陣の考え方)
  • 本事業の意義(事業の将来性)
  • 事業コンセプト(事業の全体像)
  • 市場分析(市場、顧客のニーズ)
  • 事業戦略(事業の戦略)
  • 資金計画(事業の収益性)
  • 実行計画(事業の実行計画)

プロフィール(経営陣の考え方)

まずは自分たちが何者なのかを理解してもらう必要があります。具体的な項目としては以下の3つを記載します。

  • 会社プロフィール
  • 経営陣プロフィール
  • 会社ビジョン

会社プロフィール

会社の設立年月日や現在までの事業や会社の変革を記載していきます。成り立ちや組織文化などが伝わるようなプロフィールだといいでしょう。

経営陣プロフィール

経営陣の経歴を説明していきます。どんな専門性があるかやいままでどんな事業経験があるかなどを説明していきます。今回の事業と関連があるものが説明されているとなおよいです。

会社ビジョン

会社として目指しているビジョンを説明します。数十年先の目指している社会や、5年先の会社の将来像を記載します。これから説明する事業とこのビジョンの繋がりが分かるようにしましょう。

本事業の意義

次に今回ご説明する事業について説明していきます。まず事業の意義や事業計画書の目的を説明していきます。具体的には以下の3項目を記載します。

  • 本事業計画書の目的
  • 本事業の意義・目的
  • 本事業計画書の構成

本事業計画書の目的

まず今回の事業計画書を何のために書いているのかを説明します。具体的には誰にどうしてほしいのかを書きます。これによって読み手はどういった立ち位置で読み進めればよいかわかりますし、書き手側も明確にしておくことで内容がぶれずに統一感が出てきます。

本事業の意義・目的

次に今回の事業の目的や意義を説明します。この事業を進めることでどんな意義があるのか、将来的にどんな価値があるのかを説明します。事業の価値もありますが、この時点では「なぜ今この事業に挑戦すべきなのか」の説明が出来るとよいでしょう。

本事業計画書の構成

前項で記載した事業の意義を説明するためにどういった構成で説明するかを記載します。次項以降で説明する内容をなぜその順序で説明するのか、何をどの順番で理解していけばよいかを記載することで読み手の負荷が減り、理解がスムーズになります。

事業コンセプト(事業の全体像)

次に事業の全体像を説明します。具体的には以下の3項目で説明していきます。

  • 事業ドメイン
  • 顧客
  • 商材

これらを定義することで「本事業は誰に何をどんなふうに提供するものです」と分かりやすく説明できるようにしましょう。それでは以下で詳細を説明していきます。

事業ドメイン

まずどの事業ドメインを対象としたサービスかを説明します。なるべく可能な限り詳細に定義をしていきます。車市場よりは中古車市場の方が良いですし、特に高級外車の中古車を関西で販売するなどの方がよりよいです。

顧客

対象としている顧客を定義していきます。地域や性別、年齢などを説明していきます。

商材

サービスや製品を説明します。顧客に対して何の価値を提供するものなのか、その結果どうなるのかを説明します。

市場分析(市場、顧客のニーズ)

次に前項で定義した事業コンセプトがなぜニーズがあるのかを説明していきます。具体的には以下の7つの項目を記載します。

  • 市場規模
  • 業界構造
  • 競合の定義
  • 顧客ニーズ
  • 自社商材の特徴
  • 競合優位性
  • コアコンピタンス

市場規模

まずは定義した市場の規模を説明していきます。具体的には以下のような項目を明らかにしていきます。

  • 1年間の業界全体の売上
  • 市場のシェア
  • 過去の売上の推移

上記のような内容から現在から今後も含めて十分に市場に対する人のニーズがあることを説明していきます。さらに突き詰めるならば、単価や数量などの業界平均などが分かればなおよいです。

業界構造

次に業界構造を明らかにします。ここではファイブフォース分析を用いるとよいでしょう。具体的には以下の5つを説明していきます。

  • 顧客:商品を売る相手の交渉力
  • 仕入:仕入れ業者の交渉力
  • 参入障壁:新規参入の難しさ
  • 代替品:顧客が他の商材に流れるリスク
  • 業界内の競争関係:同業他社の状況

こちらの記事でファイブフォース分析に関して説明していますのでこちらもご覧ください。

初心者向け【テンプレあり】ファイブフォースとはとその使用例

競合の定義

競合の定義と関係性を明らかにしていきます。こちらはセグメンテーション分析を行います。

競合を2軸で分割し、マッピングします。例えば、機能とデザイン性など関連しない2軸を選択します。

一般的には業界シェア上位の企業に対して行います。

セグメンテーション分析に関してはこちらの記事で書き方やセグメントのコツなどをまとめていますのでご覧ください。

顧客ニーズ

次に顧客のニーズを明らかにしていきます。顧客が感じている業界商材の価値やメリットと、「いつ」「どんな時に」「何のために」買いたくなるのかを定義していきます。

デスクトップリサーチから類推することもできますが、もしリアルな声を聞きたい場合は市場調査を行います。

こちらにまとめていますのでそちらもご覧ください。

自社商材の特徴

今までの業界分析や競合分析を踏まえて、他社と比較して自社商材の異なる点を明らかにしていきます。

次項で自社商材の強みを明らかにするため、ここでは事実ベースの相違点を明らかにしていきます。

競合優位性

前項を踏まえて、なぜ自社商材が他社と比べて選ばれるのかを記載します。自社商材の特徴がお客様にどんなメリットを与えるのかを明らかにしていきます。

コアコンピタンス

前項の競合優位性を他社がマネできない理由を記載していきます。

他社がマネできないということは自社の競合優位性が継続的に売上につながることをしめしています。

事業戦略(事業の戦略)

次にどうやってこの事業を成立させるかの戦略部分を定義していきます。具体的には以下の4つを定義していきます。全体の流れの定義(ビジネスモデル、バリューチェーン、カスタマージャーニー)と具体的な機能別戦略を定義していきます。

  • ビジネスモデル
  • バリューチェーン
  • カスタマージャーニー
  • 機能別戦略

ビジネスモデル

事業全体の流れを定義していきます。ビジネスモデルキャンパスを使って定義していきます。ビジネスモデルキャンパスでは以下の9つの項目を定義していきます。

  1. 顧客(誰に売るのか)
  2. 価値(顧客に対する価値は何か)
  3. 販路(サービスの提供方法)
  4. 関係(顧客との関係)
  5. 収益(マネタイズ方法)
  6. 資源(価値提供のためのリソース)
  7. 活動(価値を顧客へ届けるためにやるべきこと)
  8. 協力者(事業を成立させるために必要な関係者・協力者)
  9. コスト(価値を顧客へ届けるために必要なコスト)

これらを図にすると以下のようになります。

バリューチェーン

次にモノの流れや顧客にサービスを届けるために必要になる活動を定義していきます。これをバリューチェーンと呼びます。

バリューチェーンでは製品の開発・製造から出荷などの物流、さらに販売やアフターケアと顧客への商材提供までの一連の流れを定義します。

バリューチェーンでは事業に直結する主活動とそれを支える支援活動があります。それぞれ以下のような項目になります。

  • A.事業のメインの活動
    • A-1.購買物流:仕入や購買活動の定義
    • A-2.製造:製造方法や場所、個数など
    • A-3.出荷製造:製品の配達方法など
    • A-4.販売・マーケティング:販売や集客の方法
    • A-5.サービス:アフターサービスなど
  • B.支援活動
    • B-1.全般管理(インフラストラクチャ):自社のインフラ全般
    • B-2.人事労務管理:主活動を成立させるための人事・労務
    • B-3.技術開発:主活動を行うための技術
    • B-4.調達:必要な調達のネットワークなど

これらを行った結果、最終的に利益がどの程度見込めるかを推察していきます。

最終的に以下のようなフレームワークとなります。

カスタマージャーニー

次に、顧客の流れを定義していきます。顧客が商材の存在を知ってから、購買やファンになってくれるまでの顧客の流れを定義したものをカスタマージャーニーマップと言います。

こちらは購買行動モデルに合わせて以下の項目を定義していきます。

  • a. 商品・サービス
  • b. ペルソナ
  • c. ゴール
  • d. フェーズ(ステージ)
  • e. チャネル/タッチポイント
  • f. 行動
  • g. 思考
  • h. 感情
  • i. 課題
  • j. 施策

またよく使われる購買行動モデルを4つご紹介します。

  • AIDMA(汎用的)
  • AISCEAS(インターネット向け)
  • VISAS(SNS向け)
  • DualAISAS(コンテンツ向け)

こちらの記事にテンプレートや詳しい説明がございますのでご活用ください。

【テンプレあり】カスタマージャーニーマップとは?<作り方解説記事>

機能別戦略

上記の3つ(ビジネスモデル、バリューチェーン、カスタマージャーニー)は個別戦略を繋ぎ合わせた時に、事業として成立しているかを確認できるフレームワークです。そして本項ではそのための個別戦略を定義していきます。

事業形態や業界によって項目は異なりますが、一般的なものを以下に示します。

開発戦略何をどれくらいの期間と資金をかけて開発するか。開発に必要な設備や技術、パートナーなど
製造戦略想定される需要個数を満たすための製造方法や設備
物流戦略顧客の注文から手に届くまでの物流の定義
販売戦略販売場所や方法
広告・ブランディング戦略認知や集客のための方法
WEB・SNS戦略WEB・SNSをどのように活用するかの定義
価格戦略どういった根拠でいくらで売るかの定義
組織戦略上記の項目を実現するための組織体系や人数の定義

資金計画(事業の収益性)

戦略の立案が出来たら、それを数値に落とし込みます。ここでいう数値とは金銭です。結論から申し上げますと、本章では「いくら儲かるのか」を明らかにするのですが、そのために以下の項目を記載していきます。

  • 損益計算書
  • キャッシュフロー
  • 各資金計画(売上、原価、設備・・・etc)

損益計算書

費用と売上から利益を明らかにします。ここからどれくらいの費用をかけたらどの程度の利益が見込めるかが分かります。

また、こちらを出すために各資金計画の売上計画や原価計画、設備計画などを定義してそれぞれに対する資金の動きを定義していきます。

キャッシュフロー

次にキャッシュフローの計画を立てます。いくら損益計算書では儲かる試算となっていてもどこかのタイミングで現金がなくなってしまうと事業の継続は出来ません。

そこでキャッシュフロー計算書を作成し、キャッシュアウトしないような計画を立てます。

各資金計画(売上、原価、設備・・・etc)

そしてこちらで個別の資金計画を記述していきます。以下に個別資金計画の例を示します。

売上計画月単位での売上の計画を立てる。さらにリード顧客の数なども含めて計画を立てるとより具体的。
売上原価計画売上に対する原価の計算。仕入や製造にかかる費用等を計算する。
利益計画利益をいつまでにどの程度上げるかを計画する。
投資計画必要な投資の計画。
人員計画必要な売上を立てるために必要な人員と彼らにかかってくる人件費や採用コストなど。
設備計画必要な設備のスペックと投資の時期と必要な資金の計画

実行計画(事業の実行計画)

資金の計画まで立てられたら最後に実行計画を立てていきます。誰がいつまでに何をするかを定義していきます。

ここでは大きく2つの考え方(WBS、KGI・KPI)を説明していきます。

また個別の実行計画の例もご説明していきます。

WBS

事業の立上げのための小目標(マイルストーン)に対して誰がいつまでに何をすべきかを具体化していきます。ここではWBS(Work Breakdown Structure)を使って落とし込みをしていきます。以下に例を示します。

こちらにテンプレートがあるのでご活用ください。

KGI・KPI

事業のマネジメントの上で使うフレームワークがKGI・KPIです。KGIとKPIはそれぞれ以下の略です。

  • KGI:Key Goal Indicator(重要な目標指標)
  • KPI:Key Performance Indicator(重要な業績指標)

KGI、KPIは担当者1人あたりの目標と業績の指標であり、事業全体の利益や売上などの目標を達成するために担当者1人あたりが達成すべきデイリーの指標と目標の指標です。

営業であればKPIをアポイント数やリード顧客の数、KGIを月単位の売上目標となり、WEBライターであれば、KPIは1日の記事数、KGIはCV数等となります。

個別計画

上記のWBSやKGI・KPIを決めるために、個別の計画を立てていきます。以下に個別計画の例を示します。

営業計画営業資料などのテンプレートやマニュアル、購入までのフローなどの作成までのタスクイメージや営業部隊の立ち上げ方をタスク分解し、各担当者のKGI・KPIの設定など
開発計画製品の開発までのマイルストーン分解し、それぞれのマイルストーンに対する担当者とタスクの定義を行う
製造計画製造の設備やフローの定義とその製造組織と設備の立上までのマイルストーンや担当者の定義を行う
物流計画物流網の整備のために必要なステップの分解や各業者の選定など
WEB・SNS計画WEBやSNSのマーケティングのマイルストーンを明らかにして、デイリーで行うべきKPIやKGIの定義と担当者を明らかにする
人事計画各マイルストーンにおける必要な人のスキルと人数と人材の採用のための手法
店舗計画店舗のロケーションの選定やコンセプト設計、店舗スタッフの教育など、店舗立上と安定運用までの道筋の定義など

事業計画書の作成手順

前章で事業計画書の項目を説明してきましたが、本章では事業計画書を書く時の手順を説明していきます。

前章の項目は伝えるために結論や上流部分から記載していますが、書き方は抽象的なものから始めて、具体化していって最後に計画書としてまとめ上げるという手順で進めていきます。

具体的には以下の7つの手順で進めていきます。

  • 事業コンセプトの作成(企画書)
  • ストーリーの作成
  • 市場調査
  • ビジネスモデルの定義
  • 戦略の具体化
  • 数値への落とし込み(財務、スケジュール)
  • 使用用途に応じたアウトプットの作成

事業コンセプトの作成(企画書)

まずは企画書として事業コンセプトを作成します。「どの市場で」「誰に対して」「何を売るか」を定義します。

また、作成時点で想定している戦略や事業価値なども定義しておきましょう。

5W1Hなどを活用して自身の頭の中にあることを落とし込みをしていきます。

あまり時間をかけ過ぎずに完成まで進めてしまいましょう。そして、もしその後ずれが出たら改めてそのタイミングで書き直すようにしましょう。

ストーリーの作成

次にその事業の想定顧客がその商材を購入してくれて、お客様が価値を感じているシーンを想定してストーリーにします。

これはペルソナを設定する事にも繋がりますし、その先の購買行動のイメージも共有できるためその後の具体化を進める際に認識のずれを防ぐことができます。

なるべく詳細に「どこに住む」「どんな方が」「何に困っていて」「購入してどんな価値を得るか」などを記述していきます。

市場調査

ストーリーが作れたら次は、ストーリーのエビデンスやロジックを作っていく工程を行います。

このタイミングで市場調査・市場分析を行います。

具体的には、以下の順序で分析・調査を行います。

  1. 市場の定義
  2. 市場規模の調査
  3. 業界構造の分析(5フォース)
  4. 競合分析(セグメンテーション分析)
  5. 自社の競合優位性の分析(FABEC)

特に自由度が高いのは市場の定義の部分です。事業は色々な角度から考える事が出来るため、一般的な市場や業界にとらわれず、5W1Hで分割してみるなど、視点を変えて検討してみましょう。

ビジネスモデルの定義

ここでは、事業全体の構造や流れを考えていきます。

まず考えられる範囲で機能に分割し、それらに対して1文程度で方法を書いていきます。

次にそれらをまとめていきます。

開発や製造から顧客へ渡るまでをバリューチェーンで定義し、顧客の購買の流れはカスタマージャーニーマップで定義出来ます。

それらを統合し、ビジネスモデルキャンパスに落とし込みます。

戦略の具体化

ビジネスモデルの全体像が定義出来たら各機能レベルで戦略を立てていきます。

戦略を立てるというのは、何をすべきかが具体的で迷いがなく、その理由が分かりやすい状態の事を指します。

営業、マーケティング、開発、WEB・SNSなど、事業に関わってくる機能それぞれに対して戦略を立てていきます。

数値への落とし込み(財務、スケジュール)

前項で立てた戦略をもとに数値への落とし込みを行います。

具体的にはお金の収支(PL)とタスクのスケジュール(WBS)の2点です。

  • PL
  • WBS

これらを出すために機能や部ごとの費用や投資、スケジュールを作成していきます。

使用用途に応じたアウトプットの作成

最後にアウトプット資料にまとめます。

誰に向けたものなのか銀行なら収支の比重が大きいでしょうし、VCなら将来性や戦略部分が見られるでしょう。社内向けなら目指しているところとそこまでの道筋が大事になります
発表方法文面のみなのか、発表するのか。発表するとしたら大会議室なのか、机囲んで小規模の発表か。大会議室の場合には文字は大きく、文量は減らします。後々資料のみを見られる可能性がある場合には資料だけで意味が通じるようにします

上記の観点を踏まえて次章のテンプレートに落とし込んでいきます。

事業計画書テンプレートと使い方

事業計画書Wordテンプレート

テンプレートのURLを以下に示します。

事業計画書をWordで書くときは文章のみで理解してもらう必要がある場合です。担当者から上司に上げてもらう事が想定される場合や、先方の社内で検討してもらう場合に有効です。

こちらのテンプレートは上記で説明した項目全てを載せていますが、必要に応じて統廃合し手お使いください。

またこのテンプレートは全ての項目を目次として落とし込んでいるため、細かく落とし込む想定をしております。

簡略化する場合は見出しを修正してご使用ください。

事業計画書Power Pointテンプレート

PowerPointのテンプレートを以下に2つ示します。

1つ目はプレゼン向けでそれぞれの文字サイズを大きくしてあります。2つ目は閲覧資料として回覧される想定の資料として文字サイズをある程度抑えて文字量を増やせる用にしております。

事業計画書のよくある質問

事業計画書の長さは?

事業計画書の長さに規定はありません。財務部分だけの数ページのこともあれ数百ページに及ぶ場合もあります。

しかし、どちらにせよ自分で最初に作成する場合は可能な限り詳細に落とし込ムことをお勧めします。

文章にすることで頭の中にある計画が具体化され、客観的に確認することが出来ます。

一貫性があるかどうかや論理の筋が通っているかが確認しやすいです。

そうやって細かく落とし込んだ後に、相手に合わせたアウトプットを作成していく方がクリスタライズされた内容になります。

事業計画書の書式は?

渡した資料を読み込んでもらう場合はWord、プレゼンする場合はPowerPointにするとよいでしょう。

また資料が回覧される場合でも自分がお話した担当者が上司に説明する場合はPowerPointにコメントを入れておくと担当者が説明に使えるし、コメントが理解を助けるので良いでしょう。

事業計画書の作成時期は?

事業計画書を作成するタイミングは特に決まっていませんが、定期的にブラッシュアップすることをお勧めます。

少なくても事業立ち上げ時に作成し、方向性を見直す毎に作成しましょう。

特に立上時期は局所的な視点になりがちなので、1年に何回か見直してみても良いでしょう。

事業計画書を作成するためにどれくらいの時間をかける?

アウトプットのタイミングにはお相手の基準を満たす必要がありますが、それ以外はなるべく素早く買い上げてしまったほうが良いでしょう。

前項で細かく落とし込んだ方が良いと記載していますが、迷い始めるといつまでたっても進みません。なのでまずは書き上げることを最優先とするとよいです。

事業計画書の書き方を学ぶための3つの方法

前章までは書き方を説明してきましたが、ここからは、そうは言っても書き方に悩んだ利した場合や内容を書くために参考になるような書籍をご紹介していきます。

政府機関の手引きを参考にする

創業期向けの総務省が出している事業計画書のマニュアルです。200ページを超えるものなので辞書的に使える参考資料です。

中小機構が出している事業計画書等の作成のハンドブックです。特に財務部分の内容は参考になる部分が大きいでしょう。銀行や日本政策公庫からの借り入れをしたい場合に有効でしょう。

各機関が出しているフォーマットを参考にする

色んな機関が出しているフォーマットを以下に示します。こちらに出しているのは公的機関や銀行が出しているフォーマットなので融資のときなどに有効でしょう。

事業計画書の書き方を知るための本

本章では私が実際に事業計画書を作成する際に色々な本を読んだ中で役立った本を3冊紹介します。

マンガ形式で読めるので入門には非常に有効です。何もわからないところから計画を作るための材料に落とし込むまでのアクションのステップが分かります。

始めて興味を持ったタイミングにおすすめです。

文書やスライドを作る作成する時に必ず読むべき1冊です。文書を作る手前の考え方や思考フローから具体的に落とし込むまでのスキームが明らかになります。

コンサルファームでも実践されているスキームが満載の本です。

本記事を作成する際に最も参考にした本です。多少聞いた事があるようなフレームワークや単語に対して詳しく書かれているので辞書的に確認するのに有効です。

通勤大学MBAのノウハウが詰まっている一冊です。

まとめ

今回は事業計画書の書き方をまとめました。0から書き方を説明して最低限のアウトプットを出せるように長編となりました。

より実用的なWEB業界の事業計画のノウハウはDMMが提供するマケキャンがおすすめです。豊富なノウハウを元にして実用的な数値情報の扱いやツールの活用方法についても学べるのでお勧めです!

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