メールマーケティングは低コストで効果が高いマーケティング手法の1つであり、今でもよく使われる手法です。
そして、メールマーケティングを行うためにメール配信サービスを使います。
メール配信サービスを使うと、メルマガ配信やおしゃれなHTMLメールの作成、それらの効果測定(クリック率や開封率など)が簡単に行えます。
しかし、メール配信サービスはとにかく数が多いです。
少し調べただけでも10や20はすぐに出てくると思います。
よくわからないから無料で試したい人や無料で試してから、選別したい人もいるかと思います。
そこで本記事では、厳選した無料プランがあるメール配信サービス7つをご紹介します!
※無料プラン:ずっと無料のプラン。無料トライアルは○日間無料のこと。無料トライアルのサービスに関しても第3章で説明しています。
無料プランがあるメール配信サービス7選
- める配くん
- Benchmark Email
- SendGrid
- sendinblue
- SendGrid
- Zoho Campaigns
- acmailer
- メールdeコネクト
める配くん|シンプルUI・サポート充実・高機能HTMLメール
める配くんはシンプルなUIでサポートが充実しているメール配信サービスです。
ステップメール、セグメント配信、効果計測など、基本的なメールマーケティングに必要な機能は全て備わっております。
特筆すべきは、高機能なHTMLメールの作成です。
テンプレートがたくさんあり、選ぶだけでHTML知識なしでも簡単に作成することができます。
高機能HTMLメールの例(める配くんHPより転載)
フリープランでは、登録アドレス120、月のメール配信数が500通まで使えます。
法人向けの事業ならお試しとしては十分な量ではないでしょうか。
める配くんが向いているユーザー
- キャンペーンなどを積極的に行いたい方
- toC向けの事業を行っている方
- デザイン性を重視したマーケティングを行いたい方
- 操作などに不安な方
- メールマーケティングを初めて行う方
- 充実したサポートを求めている方
める配くんのまとめ
サービス名 | める配くん |
有料の場合の 月額最低費用 |
¥1,886 |
初期費用 | ¥8,000 |
ステップメール | ○ |
セグメント配信 | ○ |
クリック/開封測定 | ○ |
デザインテンプレート | ○ |
HTMLメール | ○ |
レスポンシブ対応 | ○ |
Benchmark Email|本格メールマーケティングツール
Benchmark Emailはアメリカ発の本格的なメールマーケティングツールです。
特徴としてはドラッグ&ドロップで自由に簡単にHTMLメールを作れる点です。
すでにHTMLメールの配信経験がある方やデザインの知識がある方にとってはコードを書かずに様々なデザインのHTMLメールを作れるので非常に便利です。
その他、ステップメールや計測なども出来ますし、ランディングページの作成も行えます。
フリープランでは、月に250通の配信ができます。
Benchmark Emailに向いているユーザー
- 本格的なHTMLメールを作りたい方
- デザインにこだわりたい方
Benchmark Emailのまとめ
サービス名 | Benchmark Email |
有料の場合の 月額最低費用 |
1800 |
初期費用 | – |
ステップメール | ○ |
セグメント配信 | |
クリック/開封測定 | ○ |
デザインテンプレート | ○ |
HTMLメール | |
ABテスト | ○ |
LP作成 | ○ |
レスポンシブ対応 | ○ |
SendGrid|システム連携がしやすい
SendGridはメールマーケティング向けの機能とAPI連携向けの機能が備わっているサービスです。
すでにお使いのチャットやシステムなどと連携させて使いたい場合にはAPIでの連携が可能です。
またメールマーケティングでもHTMLメールが、コードエディタとデザインエディタ(ドラッグ&ドロップで作る)の2種類が用意されています。
無料プランでは月に12000通を送ることができます。
SendGridに向いているユーザー
- システム連携させたい方
- チームにエンジニアやプログラムを書ける人がいてカスタマイズしたい方
SendGridのまとめ
サービス名 | SendGrid |
有料の場合の 月額最低費用 |
1900 |
初期費用 | – |
ステップメール | |
セグメント配信 | ○ |
クリック/開封測定 | ○ |
デザインテンプレート | ○ |
HTMLメール | |
ABテスト | ○ |
LP作成 | |
レスポンシブ対応 | ○ |
sendinblue|CRMやMAの機能もある
sendinblueはメール配信サービスとCRM、MAの機能が用意されているサービスです。
メールマーケティングだけでなく、その他のサービスも同時に検討している方にはおススメです。
また、日本語は非対応のため英語で対応できる場合に限ります。
無料プランでは1日に300通を送ることができます。
sendinblueに向いているユーザー
- 英語が堪能な方
- CRMやMAも同時に検討している方
sendinblueのまとめ
サービス名 | sendinblue |
有料の場合の 月額最低費用 |
¥2,270 |
初期費用 | ¥0 |
ステップメール | ○ |
セグメント配信 | ○ |
クリック/開封測定 | ○ |
デザインテンプレート | ○ |
HTMLメール | |
ABテスト | ○ |
LP作成 | ○ |
レスポンシブ対応 | ○ |
Zoho Campaigns|EC事業者に最適
Zoho Campaignは様々なビジネスアプリケーションを提供するZohoのメールマーケティングツールです。
デザインメールテンプレートや動的メール作成などEC事業者に適したメール配信サービスと言えるでしょう。
CRMツールとの連携が簡単に行えるのも特徴です。
無料プランでは月間6,000通のメール、2,000件の連絡先が登録できます。
Zoho Campaignに向いているユーザー
- EC事業者
- CRM連携を考えている方
- メールのデザインにこだわりたい方
Zoho Campaignのまとめ
サービス名 |
Zoho Campaigns
|
有料の場合の 月額最低費用 |
¥270 |
初期費用 | – |
ステップメール | ○ |
セグメント配信 | |
クリック/開封測定 | ○ |
デザインテンプレート | ○ |
HTMLメール | ○ |
ABテスト | ○ |
LP作成 | |
レスポンシブ対応 | ○ |
acmailer|無料で使えるメール配信CGI
acmailer(エーシーメーラー)はWEBサーバーに設置するメール配信CGIです。◇acmailer|無料で使えるメール配信CGI
※CGI(Common Gateway Interface):Webサーバが、Webブラウザなどからの要求に応じてプログラムを実行する仕組みの一つ。
特徴は、著作権表示が出ていれば無料で使えることです。
配信数も無制限ですし、HTMLメールやデコメールも作れます。
著作権を消すCGIライセンスは16,000円で購入できます。
決して機能が多いわけではありませんが、無料で配信数無制限なのが魅力のツールです。
acmailerに向いているユーザー
- とにかく安く済ませたい方
- 文字中心のメール配信をしたい方
- ある程度の配信数を送りたい方
acmailerまとめ
サービス名 | acmailer |
有料の場合の 最低費用(買い切り) |
¥16,000 |
初期費用 | |
ステップメール | |
セグメント配信 | ○ |
クリック/開封測定 | |
デザインテンプレート | |
HTMLメール | ○ |
ABテスト | |
LP作成 | |
レスポンシブ対応 |
メールdeコネクト|店舗事業者におススメ
メールdeコネクトは初期費用・月額費用ともに無料で使えるメール配信サービスです。
高機能なデザインなどは出来ませんが、小規模メールマーケティングには十分な機能が備わっています。
基本的に全ての機能が無料で使えます。
メールdeコネクトに向いているユーザー
- 店舗事業者
- 小規模でメールマーケティングを行いたい方
メールdeコネクトのまとめ
サービス名 | メールdeコネクト |
有料の場合の 月額最低費用 |
¥0 |
初期費用 | – |
ステップメール | ○ |
セグメント配信 | |
クリック/開封測定 | ○ |
デザインテンプレート | ○ |
HTMLメール | |
ABテスト | |
LP作成 | |
レスポンシブ対応 |
無料のメール配信サービスの選び方
前章で一気に無料プランのメール配信サービスをご紹介してきました。
そうは言っても何を基準に選んだらいいの?という方に選定の基準をご紹介します。
《無料プランのメール配信サービスの選び方》
- BtoCなら配信数
- ECや店舗はデザイン性
- 法人向けはセキュリティ対策
- 単価の高い商材はステップメール
- 困ったらこれ|おススメベスト3
BtoCなら配信数
まずは配信数に関してです。
一般的にBtoCはBtoBに比べ、多くの顧客を相手にする場合が多く
月の配信数も多く必要となります。
こうした方はSendGridやZoho Campaignsを選ぶとよいでしょう。
あとはメールマーケティングのコストをとにかく抑えたい方はメールdeコネクトやacmailerも選択肢になります。
ECや店舗はデザイン性
次にデザインメールに関してです。
EC事業者や店舗事業者、その他デザインメールを使ってマーケティングを進めたい方は
デザインテンプレートとドラッグ&ドロップ機能が備わっているものを選ぶとよいでしょう。
める配くんやBenchmark Email、SendGridなどがそこに含まれます。
あとは操作性や好みになってくるので、3つのサービスを使ってみて判断するのも有効です。
法人向けはセキュリティ対策
次はセキュリティ対策です。
セキュリティ対策とは、迷惑メールにならないようにするものです。
メール配信サービスを使った一斉送信をすると、迷惑メールに分類されてしまうことも多いです。
特に法人向けの場合、会社でメールサーバーを管理していると思うのでこうした傾向が強いです。
迷惑メール対策が含まれているのはめる配くんとSendGridです。
単価の高い商材はステップメール
単価が高い商材を扱っている方はステップメール機能が搭載されているサービスを選ぶとよいでしょう。
お客様は金額が大きくなるほど決断に時間がかかるようになります。
その際、複数のメルマガを自動で配信してくれるステップメールは非常に有効なマーケティング施策となります。
ステップメール機能が搭載されているサービスはめる配くん、Benchmark Email、sendinblue、Zoho Campaigns、メールdeコネクトとなります。
おススメベスト3
今まで色々ご説明してきましたが、正直よく分からないという方はこちらの3つをおススメします。
- 1位|める配くん
- 2位|SendGrid
- 3位|Benchmark Email
そしてこちらの3つを選んだポイントを以下に記載します。
- メール配信サービスに特化していること
- メールマーケティングに必要な機能が揃っていること
- 機能と費用のバランスがいいこと
1つ目にメール配信サービスに特化していると使いやすいです。反対に複数のサービスが備わっていて、その中の1つにメール配信サービスがある場合、どうしても複雑になってしまいます。なのでメール配信サービスに特化しているものというのが1つ目の基準です。
2つ目はメールマーケティングに必要な機能が揃っていること。これはHTMLメール、効果測定、ステップメールが備わっていることです。実際にメールマーケティングをし始めるとこうした機能が必要になる場面が出てくるかと思います。そうした時にもこれらの3つであれば対応できるものになっています。
3つ目は機能と費用のバランスがいいこと。料金体系が柔軟であり、決して高すぎる分けではないので、有料に切り替えることになっても使い続けることが出来る3つになっています。
最後にめる配くんを1位にしたのは日本発のサービスであるため、サポートや資料が充実しているからです。
無料トライアルがあるメール配信サービス一覧
また他にもずっと無料の”無料プラン”ではないけれど、一定期間無料で使える無料トライアルを用意しているサービスもあります。
無料トライアルがあるサービス一覧
サービス名 | トライアル期間 | 有料最低費用 | 初期費用 | 備考 |
アクセスメール | 7日間 | ¥2,300 | ¥8,800 | セキュリティ対策◎。高到達率 |
blastmail | 7日間 | ¥2,000 | ¥10,000 | 法人向けシェアNo.1 |
WiLL Mail(ウィルメール) | 14日間 | ¥4,000 | ¥0 | ヒートマップ分析が出来る クラウドアワードメール配信部門3年連続1位【2019-2021】 |
さぶみっと!メール配信 | 14日間 | ¥900 | ¥0 | EC事業者向けのサービスを複数展開 |
アララメッセージ | 14日間 | 従量課金 | ¥0 | 複数のAPIと高い到達率 |
ワイメール | 14日間 | ¥4,980 | ¥10,000 | 定額で登録アドレス&配信数無制限 |
オレンジメール | 30日間 | ¥2,480 | ¥0 | とにかく簡単に使える |
Combz Mail PLUS | 30日間 | ¥10,000 | ¥2,300 | 高速×大量のメール配信に強い |
Starseven | 30日間 | ¥3,000 | ¥10,000 | セキュリティ対策◎ |
メール商人 | 30日間 | ¥4,180 | ¥5,500 | メールマーケティングオートメーション向き |
ただし事業の拡大を狙うなら有料プランの内容も確認しておくべき
最後に無料で使えるのはもちろん魅力的ですが、有料プランに移行した場合のことも考えておきましょう。
事業が大きくなれば必然的に有料プランに移行する必要が出てくると思います。
その時に他のサービスに移行しなければならないというのは手間なので有料プランに移行しても使い続けられそうなサービスを選んでおくとよいでしょう。
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