ワークフロー自動化ツール6種を徹底比較|料金・日本語対応・セキュリティ

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手作業でやっている業務を自動化したいと思ってワークフロー自動化ツールを調べ始めると、ツールがいくつも出てきて、どれを選べばいいか迷うはずです。

この記事では、代表的な6つのワークフロー自動化ツールを、初めて使う人が気になるであろう比較ポイントごとに整理しました。連携サービスの数、料金体系、チームでの使いやすさ、セキュリティ、日本語対応まで、実際にツールを選ぶときに必要な情報をまとめています。

まずは、今回比較する6つのツールの全体像を押さえておきましょう。

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ツール名強み限界
Zapier・連携サービス数が7,000以上と圧倒的
・テンプレートが豊富で初心者でも始めやすい
・操作画面がシンプルで直感的
・フィルターや分岐などのロジック処理がタスク消費にカウントされない
・タスク単位の課金で利用量が増えると高額になりやすい
・複雑な分岐やループ処理には向かない
Make・ビジュアルエディタでデータの流れが視覚的にわかる
・ループ・分岐・エラーハンドリングなど複雑な処理が得意
・Zapierに比べて同等機能を低コストで実現しやすい
・オペレーション(操作)単位の課金で、ポーリング回数も消費されるため見積もりが難しい
・初学者にはデータマッピングの学習コストがやや高い
n8n・オープンソースで、セルフホストすればライセンス無料
・ワークフロー単位の課金で、ステップ数が増えてもコストが変わらない
・JavaScriptやPythonでカスタムロジックを自由に書ける
・セルフホストにはサーバー管理の技術知識が必要
・UIや情報が英語中心で日本語の情報が少ない
Power Automate・Microsoft 365の契約があれば追加費用なしで基本機能を使える
・Outlook、Teams、SharePointなどMicrosoft製品との連携が強力
・デスクトップ操作の自動化(RPA)にも対応
・Microsoft製品以外との連携にはプレミアムコネクタ(有料)が必要
・ライセンス体系が複雑で、必要なプランがわかりにくい
IFTTT・月額約3ドルからと非常に安価
・スマートホーム機器やIoTデバイスとの連携に強い
・設定がシンプルで、自動化の入門に最適
・無料プランではアプレット(ワークフロー)を2つしか作れない
・複雑な条件分岐やマルチステップ処理は苦手
Yoom・国産ツールで、UI・ドキュメント・サポートが完全日本語対応
・freee、kintone、マネーフォワードなど日本のSaaSとの連携が充実
・承認フローを組み込めるなど日本の業務慣習に合った設計
・海外ツールと比べると連携サービスの総数は少なめ
・英語圏のコミュニティや情報リソースは存在しない

ここからは、具体的な比較項目ごとに詳しく見ていきます。

目次

ワークフロー自動化ツールの連携サービスとテンプレートを比較

まつ

作ろうとしているものを作れそうかどうかが1番大切です。
①今使っているツールを連携できるか?
②業務フローや望む挙動を再現できるか?
無料期間を利用する際はこの辺りを確かめましょう。

ワークフロー自動化ツールを選ぶとき、最初に確認すべきは自分が使いたいサービスとつながるかどうかです。いくら高機能でも、連携したいツールに対応していなければ意味がありません。

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ツール名連携サービス数テンプレート数ノーコード/ローコード
Zapier7,000以上数千種類ノーコード
Make2,000以上数百種類ノーコード(ローコード寄りの操作あり)
n8n400以上1,000以上ローコード
Power Automate1,000以上(コネクタ数)数百種類ローコード
IFTTT1,000以上数万種類(コミュニティ含む)ノーコード
Yoom650以上数百種類ノーコード

使いたいサービスと連携しているか

連携サービス数だけを見れば、Zapierが7,000以上と他を圧倒しています。ただし、数が多ければ自分に合うとは限りません。大切なのは、自分が日常的に使っているサービスが対応しているかどうかです。

たとえば、社内でSlack・Googleスプレッドシート・Salesforceを使っているなら、Zapier・Make・n8nのいずれでもカバーできます。一方、freeeやkintone、マネーフォワードなど日本固有のSaaSを中心に使っている場合は、Yoomのほうが連携の手間が少ないケースがあります。

Power Automateは、Microsoft 365をすでに導入している企業であれば、Outlook・Teams・SharePoint・OneDriveとの連携がネイティブで非常にスムーズです。ただし、Salesforceなど他社サービスとの連携にはプレミアムコネクタが必要で、追加コストが発生します。

IFTTTはスマートホーム機器やIoTデバイスとの連携に特化した部分があり、ビジネス向けのSaaS連携では他のツールに比べるとカバー範囲が限られます。

どのツールを検討するにしても、まず自分が連携したいサービスの名前で各ツールの対応状況を確認するところから始めるのがおすすめです。

やり手社員

連携ツール一覧に名前が載っていなくても、連携できることがあります。

テンプレートから作りたいものを探せるか

テンプレートとは、よく使われる自動化のパターンがあらかじめ組み上がった状態で公開されているものです。

まつ

テンプレートがあると、ゼロから設定する手間が省けるだけでなく、他の人がどんな目的でこの設計にしているのかを知るヒントにもなります。

たとえばGmailに届いた添付ファイルをGoogleドライブに自動保存する、Slackに特定のキーワードが投稿されたらスプレッドシートに記録するといったテンプレートがあれば、自分のやりたいことに近いものを見つけて、そこからカスタマイズするのが効率的です。

各ツールの公式テンプレートページは以下の通りです。

Zapier
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ノーコードかローコードか

ノーコードとは、プログラミングの知識がなくても画面上の操作だけでワークフローを構築できる仕組みです。ローコードは、基本的にはGUIで操作しますが、細かい処理を実現するためにコードを書く場面が出てきます。

ノーコードよりのツール|エンジニアがいなくても直感的に仕組みを作りやすい

Zapier・IFTTT・Yoomはノーコードで操作が完結します。特にZapierとIFTTTはトリガーとアクションを選ぶだけというシンプルな操作が特徴で、自動化ツールに初めて触れる人でも迷いにくい設計です。

Makeはノーコードを基本としつつも、データマッピングや配列処理など、やや技術的な操作が求められる場面があります。ビジュアルエディタでデータの流れを確認しながら構築できるため、慣れれば複雑なワークフローも作りやすくなりますが、最初の学習にはある程度の時間がかかります。

ローコードよりのツール|自社の運用に合わせてカスタマイズできる

n8nとPower Automateはローコード寄りです。n8nはJavaScriptやPythonのコードを直接書けるため、カスタムロジックの自由度が非常に高い反面、プログラミング経験がない人には敷居が高くなります。Power AutomateもExcel関数に近い式を書く場面がありますが、基本的なフローであればGUIだけで構築可能です。

自分の作りたいワークフローがノーコードの範囲で完結するなら、Zapier・IFTTT・Yoomのようなツールが楽です。一方、条件分岐やデータ加工が複雑になりそうであれば、Make・n8n・Power Automateのほうが柔軟に対応できます。

無料トライアルで実際に触って操作性を確かめる

連携サービスやテンプレートが揃っていたとしても、操作画面の使いやすさや、ワークフローを思い通りに組めるかどうかは、実際に触ってみないとわかりません。公式サイトの説明だけではつかめない操作感こそが、ツール選びで意外と重要なポイントです。

6つのツールにはいずれも無料プランまたは無料トライアル期間があります。まずは1つ簡単なワークフローを作ってみて、画面の操作感や設定の手間を体感するのが確実です。

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無料プランは本格的な運用には向きませんが、ツールの操作感を確かめるには十分です。比較検討の段階では、気になったツールを2〜3個試してみて、自分にとって一番使いやすいものを見つけるのが効率的な進め方です。

ワークフロー自動化ツールの料金プランを比較

ツールの機能が要件を満たすとわかったら、次に気になるのは料金です。ワークフロー自動化ツールは、課金モデルがツールごとに異なるため、単純な月額比較だけでは判断できません。

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ツール名無料プラン課金単位最安有料プラン(年払い月額)
Zapierあり(月100タスク)タスク数約$20/月(750タスク)
Makeあり(月1,000オペレーション)オペレーション数約$9/月(10,000オペレーション)
n8nセルフホスト Community版は無料ワークフロー実行回数$20/月(2,500実行)
Power AutomateMicrosoft 365に含まれる基本機能ユーザー数$15/ユーザー/月
IFTTTあり(アプレット2つ)プラン固定約$3/月
Yoomあり(月100タスク)タスク数¥9,600/月(3,000タスク)

課金モデルの違いを理解する

ワークフロー自動化ツールの料金は何に対して課金されるかがツールごとに異なります。この違いを理解しないまま契約すると、想定以上のコストになることがあります。

Zapierはタスク単位の課金

タスクとは、ワークフロー内で実行される1つのアクションのことです。ただし、Zapierではフィルター・パス(条件分岐)・フォーマッターなどの内部ロジックはタスクとしてカウントされません。これは他のツールにはないZapierの利点です。

Makeはオペレーション単位の課金

ワークフロー内の各モジュール(ステップ)が1回実行されるたびに1オペレーションが消費されます。注意が必要なのは、データを取得するためのポーリング(定期的なチェック)もオペレーションとしてカウントされる点です。15分間隔でポーリングするワークフローが1つあるだけで、1日あたり約96オペレーションが消費されます。

n8nはワークフロー実行回数での課金

1つのワークフローを1回実行すると、その中に何ステップ含まれていても1回の実行としてカウントされます。ステップ数が多い複雑なワークフローを運用する場合は、n8nのほうがコストを抑えやすくなります。

Power Automateはユーザー数ベースの課金

月額$15で1ユーザーが無制限にフローを実行できますが、プレミアムコネクタを使うには有料ライセンスが必要です。すでにMicrosoft 365を契約している場合、標準コネクタのみであれば追加コスト不要で使えるため、Microsoft環境が中心の企業には有利です。

IFTTTは月額固定のプラン制

タスクやオペレーションの従量課金がありません。Pro(約$3/月)で20アプレットまで、Pro+(約$9/月)で無制限に使えるため、コストが最も読みやすいツールです。

Yoomはタスク単位の課金

フローボットの実行時にタスクが消費されます。ミニプランで月3,000タスク、チームプランで月10,000タスクが含まれており、日本円で価格が提示されるため、為替レートを気にせず予算を立てられます。

利用規模が拡大したときのコスト変化

最初は小さく始めても、自動化がうまくいけば対象業務を増やしたくなるのが自然な流れです。そのとき、ツールの料金がどのように変化するかは事前に把握しておきたいポイントです。

従量課金型:ワークフローが増えるほど料金が上がる(Zapier・Make・n8n・Yoom)

Zapierは利用量に応じてタスク上限を引き上げる仕組みです。たとえば月750タスクの次は2,000タスク、5,000タスクと段階的に上がりますが、タスクを超過すると自動的に課金されます。大量のデータを処理するワークフローではコストが急激に増える可能性があります。

Makeはオペレーション数を増やす形でスケールします。年払いで月10,000オペレーションのCoreプランから、40,000、80,000と増やしていけます。オペレーション単価はZapierのタスク単価より安めですが、ポーリングの消費量を見誤ると想定外のコストが発生しやすい点は注意が必要です。

n8nはワークフロー実行回数で課金されるため、ステップ数が多い複雑なワークフローではコストパフォーマンスが高くなります。ただし、クラウド版のProプラン(月10,000実行)を超えるとBusinessプラン(月$800〜)に上がるため、急激に高額になる段階があります。セルフホストであれば実行回数の制限はありませんが、サーバーの運用コストやスケーリングの手間が発生します。

Yoomはタスク数に応じてプランを上げていく形です。ミニプラン(月3,000タスク・¥9,600)からチームプラン(月10,000タスク・¥24,000)、サクセスプラン(月30,000タスク・¥48,000)と段階があります。日本円での料金設定のため、為替変動の影響を受けない点は予算管理がしやすい利点です。

固定・ユーザー課金型:利用量ではなくユーザー数やプランで料金が決まる(Power Automate・IFTTT)

Power Automateはユーザーごとの課金のため、利用者が増えるとその分だけコストが積み上がります。逆に、少人数で大量のフローを動かす場合は月額$15のままで済むため、有利になります。

IFTTTはPro+プラン(月額約$9)でアプレット無制限のため、利用量が増えてもコストが変わりません。ただし、複雑な処理には対応しづらいため、規模が大きくなるとツール自体の乗り換えが必要になる場合があります。

ワークフロー自動化ツールのチーム利用機能を比較

個人での利用ではなく、チームや部署でワークフロー自動化を導入する場合、複数人での管理体制や権限の仕組みが重要になります。

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ツール名チーム機能共同編集権限管理変更履歴
ZapierTeamプラン以上共有フォルダで管理ロールベースあり
MakeTeamsプラン以上チーム内で共有ロールベースシナリオのバージョン管理あり
n8n全プランで無制限ユーザー共有プロジェクトで管理Proプラン以上でロールベースBusinessプラン以上でGit連携
Power Automate標準でチーム共有可能環境ごとに管理Microsoft Entra IDで制御ソリューション管理で対応
IFTTTなし(個人利用向け)なしなしなし
Yoomチームプラン以上ワークスペースで共有メンバー管理あり操作ログあり

複数人での管理と共同編集

チームでワークフローを運用するには、誰が作ったワークフローを他のメンバーが確認・編集できるかという仕組みが必要です。

チーム機能が充実しているツール(Zapier・Make・n8n・Power Automate・Yoom)

Zapierは、Teamプラン以上で共有フォルダやアプリ接続の共有が可能になります。チームメンバーが同じワークフローを管理できるため、担当者が不在のときでも対応できる体制を作れます。

Makeでは、Teamsプランからチーム内のシナリオ共有が可能です。シナリオのバージョン管理機能もあるため、変更前の状態に戻すこともできます。

n8nは全プランで無制限のユーザー招待が可能です。共有プロジェクト機能でチーム内のワークフローを管理できます。ただし、細かいロールベースの権限管理はProプラン以上が必要です。

Power Automateは、Microsoft 365の環境に統合されているため、SharePointやTeamsとの連携でワークフローの共有が自然にできます。Microsoft Entra ID(旧Azure AD)による権限管理が使えるため、既存のIT管理体制との親和性が高い点が強みです。

Yoomはチームプラン以上でワークスペースの共有が可能です。複数メンバーでフローボットを共同管理できる仕組みが用意されています。

チーム機能がないツール(IFTTT)

IFTTTはチーム利用の機能を持っていません。個人での利用が前提のツールです。複数人で管理する必要がある場合は、他のツールを検討しましょう。

権限を分けられるか

チームで使う場合、編集できる人と閲覧だけの人を分けられるかどうかは、誤操作やセキュリティの観点から重要です。

Zapier・Make・n8nはいずれもロールベースの権限管理に対応しています。管理者・編集者・閲覧者といった役割を設定できますが、プランによって利用可能な権限の細かさが変わります。無料プランや下位プランでは権限の種類が限定されるのが一般的です。

Power Automateは、Microsoft Entra IDと連携することで、組織の既存のアクセス管理ポリシーをそのまま適用できます。IT管理者がいる組織にとっては、別途権限設定を覚える必要がない点が利点です。

IFTTTには権限管理の機能はありません。Yoomはチームプラン以上でメンバーの管理と権限設定が可能で、サクセスプランではより細かい制御ができます。

変更履歴の追跡とフローのドキュメント化

ワークフローを運用していると、いつ・誰が・何を変えたかを追跡できることが重要になります。特にトラブル発生時に原因を特定する場合や、担当者が異動・退職した場合の引き継ぎに影響します。

変更履歴を追跡できるか

Makeにはシナリオのバージョン管理機能があり、変更前の状態を確認・復元できます。n8nはBusinessプラン以上でGit連携によるバージョン管理に対応しており、開発者にはなじみのある方法でワークフローの変更を追跡できます。

Zapierはワークフローの変更履歴を参照でき、Power Automateはソリューション機能やALM(アプリケーション・ライフサイクル管理)の仕組みを使って管理できます。

フローが読める形で残るか

ワークフローが読める形で残るかどうかも、属人化を防ぐポイントです。Makeのビジュアルエディタはフロー全体が一目でわかるため、第三者が読み解きやすい設計です。n8nも同様にノードベースの表示で全体像を把握しやすく、さらにJSON形式でワークフローをエクスポートできます。

ワークフロー自動化ツールのセキュリティ対策を比較

社内データを扱うワークフローを運用する場合、セキュリティ要件を満たしているかどうかの確認は欠かせません。特に企業での導入では、情シス部門やセキュリティチームの承認が必要になることがあります。

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ツール名2段階認証SSO(SAML)IP制限監査ログセルフホスト
Zapier対応Teamプラン以上EnterpriseプランEnterpriseプラン非対応
Make対応EnterpriseプランEnterpriseプランEnterpriseプラン非対応
n8n対応Businessプラン以上セルフホストで設定可Businessプラン以上対応
Power Automate対応(Microsoft Entra ID)対応条件付きアクセスで対応Microsoft 365監査ログ非対応
IFTTT対応非対応非対応非対応非対応
Yoomサクセスプランサクセスプランチームプラン以上あり非対応

認証・アクセス制御の比較

2段階認証はほぼ全ツールで対応していますが、SSO(SAML認証)やIP制限に対応しているかどうかは、プランによって大きく異なります。

SSO(シングルサインオン)は、社内で使っている認証基盤(Google WorkspaceやMicrosoft Entra IDなど)でログインできる仕組みです。個別にパスワードを管理する必要がなくなり、退職者のアクセス停止も一元管理できるため、企業では必須要件になりやすい項目です。

個人・小規模チーム向けの認証(2段階認証で十分な場合)

個人利用や数名程度のチームであれば、2段階認証が使えれば基本的なセキュリティは確保できます。Zapier・Make・n8n・Power Automate・IFTTTは全プランで2段階認証に対応しています。Yoomは2段階認証の必須化がサクセスプランからとなりますが、各メンバーが個別に設定することは可能です。

企業導入で求められる認証要件(SSO・IP制限が必要な場合)

ZapierはTeamプラン以上でSSO対応、IP制限はEnterpriseプランからです。MakeはSSO・IP制限ともにEnterpriseプランが必要です。n8nはBusinessプラン以上でSSO対応し、セルフホストであればIP制限も自前で設定できます。

Power Automateは、Microsoft Entra IDの条件付きアクセスポリシーを使ってSSO・IP制限・デバイス制限などを柔軟に設定できます。すでにMicrosoft環境でセキュリティを管理している組織にとっては、追加の設定なく既存のポリシーが適用されるため有利です。

Yoomはチームプラン以上でIP制限に対応し、サクセスプランでSAML認証と2段階認証の必須化が可能です。

IFTTTは2段階認証のみ対応しており、SSO・IP制限は提供していません。企業のセキュリティ要件を満たすのは難しいため、個人利用を前提としたツールと考えるのが妥当です。

監査ログの保存と確認

監査ログとは、誰が・いつ・何をしたかという操作の記録です。セキュリティインシデントの調査やコンプライアンス対応のために、一定期間ログを保存・閲覧できることが企業では求められます。

Zapier・Makeは、いずれもEnterpriseプランで監査ログが利用可能です。n8nはBusinessプラン以上で実行ログの保存ができ、セルフホスト環境ではDatadogなどの外部ログサービスへの転送にも対応しています。

Power Automateは、Microsoft 365の統合監査ログに含まれる形で操作ログが記録されます。Microsoft 365 E5やコンプライアンスアドオンを利用していれば、より詳細なログの保存と検索が可能です。

Yoomは操作ログ機能を提供しており、チームプラン以上で利用できます。IFTTTには監査ログに相当する機能はありません。

セルフホストという選択肢

セルフホストとは、ツールのソフトウェアを自社のサーバー上にインストールして運用する方式です。データが自社の管理下にあるため、社外のクラウドにデータを置けないというセキュリティ要件がある企業にとっては有力な選択肢になります。

今回比較した6ツールの中で、セルフホストに対応しているのはn8nのみです。n8nのCommunity版はオープンソースで公開されており、Docker環境があれば自社サーバーやAWS・GCPなどのクラウド上に構築できます。ワークフローの実行回数に制限がないため、大量のワークフローを動かす場合はクラウド版よりコストを抑えられる可能性があります。

ただし、セルフホストの運用にはサーバーの構築・保守・バックアップ・セキュリティパッチの適用などの作業が伴います。社内にインフラを管理できる技術者がいることが前提になるため、導入のハードルは高めです。

ワークフロー自動化ツールの日本語対応とサポート体制を比較

操作画面やヘルプが日本語で使えるかどうかは、チーム全体でツールを活用する際に大きく影響します。英語に抵抗がなければ問題になりませんが、非エンジニアのメンバーも使う場合は日本語対応の有無が定着率を左右します。

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ツール名UI日本語対応公式ドキュメント日本語版日本語サポート窓口日本語コミュニティ
Zapierなし(英語のみ)なしなし少ない
Makeなし(英語のみ)なしなし少ない
n8nなし(英語のみ)なしなし少ない
Power AutomateありありMicrosoft サポート経由で対応多い(Microsoft系コミュニティ)
IFTTTなし(英語のみ)なしなし少ない
Yoomあり(完全日本語)ありあり(チャット・メール)あり(公式メディア・事例集)

UIとドキュメントの日本語対応

操作画面(UI)が日本語で表示されるのは、Power AutomateとYoomの2つです。

Power AutomateはMicrosoft製品のため、UIもヘルプドキュメントも日本語に対応しています。Microsoft Learnという公式の学習プラットフォームには日本語のチュートリアルも用意されており、自習しやすい環境が整っています。

Yoomは国産ツールのため、UI・ドキュメント・テンプレートの説明まで全て日本語です。プログラミングに詳しくない担当者でも、日本語のガイドに沿って操作を進められます。

Zapier・Make・n8n・IFTTTはいずれも英語UIです。ブラウザの翻訳機能を使えばある程度読めますが、設定項目の翻訳が不自然になることもあり、正確に操作するには英語の公式ドキュメントを読む場面が出てきます。

困ったときの相談先があるか

ツールの設定でつまずいたとき、日本語で問い合わせができるかどうかは実務上の安心感に直結します。

Yoomは全プランで日本語のサポートを提供しています。上位プランでは優先チャットサポートやWeb会議での対応も受けられます。日本企業の利用を前提に設計されているため、導入相談から運用支援まで日本語で完結できます。

Power AutomateはMicrosoftのサポート窓口を通じて日本語での問い合わせが可能です。また、Microsoft系の技術コミュニティやQAサイトでは日本語で情報交換が活発に行われており、検索で解決策が見つかりやすい環境があります。

Zapier・Make・n8n・IFTTTの公式サポートは英語のみです。ただし、ZapierとMakeは利用者が多いため、日本語のブログ記事や解説動画が一定数存在します。n8nは技術者向けのコミュニティ(フォーラム)が活発ですが、主に英語です。日本語での情報は個人ブログや技術記事に頼る形になります。

英語でのやりとりに抵抗がないのであれば、ZapierやMakeの情報量は非常に豊富です。しかし、チームメンバー全員が英語に慣れているとは限らない場合は、Power AutomateかYoomを選んだほうが運用がスムーズに進みやすくなります。

まとめ

ワークフロー自動化ツールは、連携サービス・料金体系・チーム機能・セキュリティ・日本語対応と、比較すべきポイントが多岐にわたります。連携サービスの数とテンプレートの充実度ではZapierが圧倒的で、複雑なワークフローを低コストで構築したいならMakeが有力です。

セルフホストやカスタムコードの自由度を重視するならn8n、Microsoft環境が中心の組織ではPower Automateが自然な選択肢になります。シンプルな自動化を安価に始めたいならIFTTT、日本語環境で安心して使いたいならYoomが適しています。どのツールにも無料プランやトライアルがあるため、気になったものは実際に触って操作感を確かめるのが、自分に合ったツールを見つける最も確実な方法です。

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